望郷(クロサイ) Rynoceronte Negro
サイズ:195 x 195 cm
使館の個展に向け、帰国まで残り一週間をきった。
今年は春先からずっと隠りっきりで絵を描いていたので、
夏をこえて、世の中に秋の風が拭き始めていることに今さらながら気が付いた。今回の個展の準備の為、日本との打ち合わせも結構な頻度でやっていたため、
家族に文句言われながらも、日本時間に合わせた生活で絵を描いていた。
そうなると日本の始業時間がスペインの夜中の2時。
日本の終業時間がスペインの朝10時過ぎ。
まるで水商売か、ドラキュラの様な生活だ。
夏休み中の息子が一番活発で、嫁にとっては一番助けが必要な、
朝から昼過ぎと言う時間帯に私は寝ていた。
かなりのひんしゅくだが、二人は随分と我慢してくれた。
お陰で、絵がはかどった。

そして大きなサイズの絵が幾つも描き上がった。
今回の個展ではサイズ的にいつもでは出さないような、
大きいサイズの絵を沢山出すつもりだ。
これは25年という節目の中で、
今まで描き貯めた、そして今の私が描きたい、
大きな絵をぜひとも皆様に見てもらいたいからだ。
その意味も含め、大きな会場を持っているスペイン大使館からの
個展の依頼をお受けした。

大きな絵を描くことは凄く楽しい。
それは私にとって実験的なもの。
私の心に残り、考え、試したもの。
そして、それを飾れることは凄く嬉しい。

この度の個展を多くの方に見て頂き、
辛辣なご批判であってもそれを受けとめ、
もっともっと成長したいと思っている。

来週には日本に向けてスペインを出発する。

神津 善之介 拝

ギャラリー>新作 更新しました 2016/11/18