2019年神戸での個展に向けた絵です。私が暮らす家の近所のバラ園です。
5月のバラの噎せ返るような薫りが鼻を突き、私は師匠のことを思い出しました。
私の師匠だった故ホアキン トレンツ リャドはもの凄く強い香水を身に纏う人でした。
だから強い香料を嗅ぐと、いつも私は師匠を思い出します。
今回の絵は師匠の影響が出た絵になっています。
若い頃は師匠を超えたくて、師匠の絵に似た絵なんて描きたくなくて、
彼の絵から離れた私ですが、時間経過と共に、今では師匠の素晴らしさを実感できます。
彼ほどの力強さは出せていませんが、
私なりに師匠を思い出しながら初夏の陽射しのバラを描きました。
タイトル:Rosaleda de buen Retiro 静寂と朝陽とバラ
サイズ:46 x 55 cm