昨日までの福岡三越での個展には沢山のご来場を賜りまして、誠に有難うございました。
多くの温かなお言葉や励ましを頂戴致しまして、また新たに前を向くための私のエネルギーが漲りました。
心より御礼申し上げます。
そして、あと1ヶ月ほど致しますと、東京、松屋銀座での個展が開催されます。
今回は松屋銀座の年に一度のアートフェアとも重なり、他の多くの作家の作品たちの中に、私の個展ブースを作って頂きます。
なので「まさに芸術の秋そのもの!!」というような展示になることと思います。
今度は東京の皆様とお会いできますことを、心より楽しみにしております。
以下、個展のご案内です。
神津善之介 絵画展 2025 in 松屋 銀座 Matsuya Ginza
「Entre suspiros y suspiros ため息とため息の間に」
会場:104-8130 東京都 中央区 銀座 3-6-1 松屋銀座 8階 イベントスクエア
Tel: 03-3567-1211(大代表)
会期:10月29日(水)から11月3日(月) *最終日午後4時閉場
個展のテーマは「Entre suspiros y suspiros ため息とため息の間に」です。
これはスペイン語の慣用句で使われるもので、
Suspirosは「ため息」と訳しますが、この場合は「息、呼吸」という意味合いになり、
「呼吸と呼吸の間くらいの一瞬の速さ」という慣用句になります。
愚鈍な私はその慣用句を知らず、ずっと「ため息とため息の間」なのだと勘違いしていました。
しかし、私は「ため息とため息の間」というフレーズが詩的でとても好きだったので、
いつかこのフレーズを個展のタイトルにしたいと思っていました。
ため息とため息の間に、何かしら、ため息を掻き消してくれるような存在を人は求めます。
ならば、そんな存在に私の絵がなれたら良いなと心底思うのです。
悩みから出たため息が、ほっとした吐息に変われるように・・・
ちなみに、今回の松屋での私の個展は13回目を迎えます。
私と松屋銀座との関係は、2001年からの付き合いになるので意外と長いのです。
そのころ数多とあった百貨店の中で、取り分けアートの世界で格式が高かった松屋銀座という百貨店がまだギリギリ20代で、絵描きとしては駆け出しの私に、無謀にも大画廊で個展を開かせてくれました。
これは松屋銀座にとっては賭けみたいなものだったのでしょうが、私には大きなチャンスでした。
合計12回の個展を松屋銀座で開催しましたが、上手くいったものも、イマイチだったものもありました。
松屋の人々はそれぞれの結果に口は出さず、常に次のチャンスを私にくれました。
あれから四半世紀…、未だ駆け出しのような生活で四苦八苦しながら、絵に対する想いも駆け出しのままの私ですが、松屋銀座はまだ私と伴走してくれています。
そんな絵描きにとっての幸せに感謝しながら、私はこれからも走って行きたいと思っています。
この度の個展タイトル「Entre suspiros y suspiros」が「呼吸と呼吸の間くらいの一瞬の速さ」という意味ならば、私と松屋との25年に渡る関係も、まさにあっという間でした。
この度の個展、皆様に是非ともご高覧頂きたく、会場にお立ち寄り下さいますようお祈り致しております。
皆様とお会いできますことを心より楽しみにしております。
神津善之介 拝
*ギャラリー>新作 更新しました 2024/02/19