タイトル:「The Sky of Consuegra no1(39°26’53.2″N 3°36’20.5″W 2024/08/27 07:52)スペインの空は全てを許す」
サイズ:90x90cm

 

大変ご無沙汰してしまい、申し訳ございません。
皆様はお元気でいらっしゃいますか?
さて、急ではございますが、4月1日から5日まで、東京青山にございますGallery 5610にて、私の個展 「神津善之介 絵画展 2026 〜絵空ごと〜」 を開催致します。
ご報告が遅くなってしまい、大変失礼致しました。
是非ともご高覧頂きたく、急ではございますが、ご報告させて頂きます。
実はまだその個展の絵の仕上げを描いております:泣)

以下、今回の個展内容とご挨拶です。

今回の個展「絵空ごと」は空に想いを馳せた絵画展です。

2017年にスペイン大使館で回顧展を開く少し前から、空を大きく描くシリーズを描き始めました。
ですからかれこれもう14、5年以上はこのシリーズを描いています。

空を見始めたのは宇宙物理工学に熱中していた18歳の頃からで、53歳の今もまだ、絵筆を持ちながら、同じ様に空を見上げる日々を送っています。

スペインで暮らす私がつくづく感じる日本とスペインとの差は空の大きさです。
スペインの空はなんだか大きいのです。
ただ単にスペインの街の建物が低いからそう感じるのかもしれませんし、もしくはそこにいる時の自分の心の有り様なのかもしれません。
ともあれ、私にとって、スペインの空は大きく感じるのです。
これが「私が空を大きく描く」理由の一つです。

また暮らしていて感じる両国の違いの一つは、どうも日本人は朝陽が好きなのではないかということです。
それは多分、まだ大気が汚れていない朝の光が好きなのかもしれませんし、これから昇っていく陽の光に希望を感じ取るのかもしれません。

一方スペイン人は夕陽が好きだと思います。
忙しかった1日の終わりに見る夕陽に、安らぎを感じるのかもしれないし、仕事が終わり、家族団欒の始まりを意味する夕陽に喜びを感じるのかもしれません。

空は面白いものです。自分の心をあぶり出すから。
だから絵描きの私は空というものを見飽きないのかもしれません。

私の描く空シリーズは、空を絵の中の余白と捉え、その余白の美しさを主題として表現したいと思って描いています。
絵にもよりますが、空が大きいものでは、空に対しての地面の比率は85:15くらいです。
空の面積を大きく取り、その空の部分にはあまり筆を入れません。
描かないという美しさを、描いた部分で表したいと思うからです。
まるで無茶苦茶で矛盾しているように思われるかもしれませんが、私の中では、それこそが日本人が持つ美意識の一つなのだと勝手に理解しています。

25年前、私は伝統的なヨーロッパの絵画技法を用いて、スペインのコンクールで賞を取ろうと必死でした。
技術力でスペイン人に勝負したのです。けれど賞はなかなか取れませんでした。
そんな時、一枚の絵で、絵の中の主題となる対象物以外の上下左右全てを白い絵の具で塗り潰した作品を描き、その時に初めて大きな賞を貰いました。

その「描くものと描かないもののコントラスト」という美意識が自分のスタイルに決まった時から、もう既にこの空シリーズが始まっていたのかも知れません。

そんな私に大賞をくれたマヨルカ島のバルセロ財団で、今年の10月20日から大回顧展を開きます。

その時には、この空シリーズを個展のメイン作品として描きます。
ですから今回はどうしても、マヨルカでの個展の前に、空に想いを馳せた絵を日本の皆様に見て頂きたいと思ったのです。

ご高覧頂けますことを祈って・・・

ということで、会場で皆様にお会い出来ますことを心より楽しみにしております。

神津善之介 拝

ギャラリー>新作 更新しました 2026/03/31