帰国早々に大雪に見舞われるという波乱の幕開けだったが、
今日(2月12日)から17日(月)まで伊勢丹新宿店にて私の個展
「神津善之介 絵画展 2014 緑 Verde que te quiero verde」が開催されます。
今年も皆様とお会いできる機会を持て、とても嬉しく思っています。
今回の個展のテーマは「緑」です。
無性に絵を描きたくなる時、
絵というものが良く分からなくなる時、
私は緑の中に身を置きます。
明るい光のなかで照り輝くような緑
新しく芽生えた木々の葉が映しだす淡い緑
真夏の強い光のなかでさえ安らぎを感じさせるような深みのある緑陰
そんな色とりどりの緑は、いつも私に何かしらの答えを与えてくれるから。
タイトルの「Verde que te quiero verde」は
スペインの詩人 フェデリコ ガルシア ロルカの詩の一節です。
「緑色、わたしの好きな緑色」
この一節はまさに私の心の代弁でもあります。
緑の少ない2月の日本。
お忙しいこととは思いますが、私の描いた緑で、
一足先に何かの息吹を感じていただければ幸いです。
フェデリコ ガルシア ロルカの詩
緑色 わたしの好きな緑色。
緑の風、緑の枝よ。
海の上には船。
山の中には馬。
腰には影をおき、
娘には欄干で夢を見る。
緑の肉体、緑の髪、
冷たい銀色の眼、
緑色 わたしの好きな緑色、
ジプシーの月の下で
物みな娘を見つめているが、
娘にはそれらを見ることができない。
神津善之介 拝
*ギャラリー>新作 更新しました 2014/2/4