サイズ:24×41cm
日本の方はこの国をよく「情熱の国スペイン」と称しますが、
実際そのスペインの熱い季節ははさほど長く続かず、結構さっぱりと終わりを告げます。
私の暮らすマドリードはもうとっくに秋の匂いに包まれています。
恒例の松屋銀座での個展開催が来年の1月と決まり、
8月に入ってからは制作モード全開で絵を描いています。
ついでに息子の幼稚園も始まり、ドタバタワーギャーしていたら、
もう10月になっていました。更新が滞り、申し訳ありません。
最近、伸びた髪の前髪だけをパッツンと切り、
若かりし頃のミックジャガーというか、大貫妙子さんというか、
寛平ちゃんみたくなっている息子は、
朝になると「学校行きたくないよー!!!」と泣き出し、
それをどうにか説得し(というか、ダマくらかして)学校に送り届け、
昼飯の迎えの時間まで私は絵に集中する!という毎日を過ごしていました。
今月からは夕方5時まで幼稚園があるので、制作時間も増えて助かります。
7、8月ころから描き出した絵はだんだんと完成に近づいてきたので、
もう少ししたら、出来た作品をページにアップしていこうと思っています。
この表紙の絵は夏前に訪れた、シェリー酒で有名なアンダルシア、ヘレス近郊の夕景です。
たぶんあの辺りの大地主の家だと思います。
ぎりぎり敷地の外の路面で制作してましたが、怪しさ満点だったのか、
製作中、2度ほどパトカーに尋問されました。
もともと朝日や夕陽が好きな私は、春や夏は朝陽を好み、秋や冬は夕陽を描きたくなります。
私はこの風景が気に入り、同じ場所を朝陽と夕陽の両方の時間帯で描きました。
たまにある事ですが、自分のベストポジションに立って描くには、
そのポジションまで湿地帯やドロドロの中に入っていかなければならない場合もあります。
今回がまさにそうで、雨上がりの夕雲の制作が終わって、その靴のまま車に戻ると、
運転席の足置きが泥で凄いことになり、後で嫁にこっぴどく叱られました。
最近は息子と私、良い勝負で嫁に叱られています。
神津善之介 拝
*ギャラリー>新作 更新しました 2014/2/4