サイズ 38×55cm
日本のお正月は2年ぶりです。
息子にとってこの正月はじいじとばあばが居るから大喜びの正月です。
今年は新年早々に松屋銀座にて個展があり、家族で帰国しております。
この度の個展に出品する絵は全てスペインの風景です。
考えてみれば、”スペインの風景だけという個展”は久しぶりのことです。
19歳でスペインに暮らしはじめてから23年が過ぎました。
スペインは私にとって安堵できる故郷のようでありながら、
常に刺激を与えてくれる特別な存在でもあり続けます。
多くの詩人を生んだこの国の時の流れは緩やかなリズムを刻み、
多くの画家を生んだこの青い空から溢れる光は、
こんな私の絵にさえも詩のエッセンスを与えてくれます。
今年は初心に戻り、改めてこのスペインの風景と正面から対峙して描こうと思いました。
久しぶりにこの地を南から北まで旅しました。
旅した季節は殆どが春から夏にかけてです。
私には「スペインを描くならばこの季節で描きたい」という思いがありました。
5月の頭、すでに夏の太陽が照らす南スペインのアンダルシアから旅を始め、
夏の盛りを少し過ぎた頃、北のガリシアに辿り着きました。
そして私がスペインを愛する理由、暮らすわけを絵で表しました。
年始でご多忙とは存じますが、是非とも見て頂きたいと強く思っております
どうぞよろしくお願い致します。
神津善之介 拝
*ギャラリー>新作 更新しました 2015/1/14