ベニスの空に神がいるならば
162x162cm
いですねぇ!!
これは日本もスペインも同様で、
日中40度を楽に超えるマドリードで、
私はクーラなしの汗ダラダラ状態で絵を描いています。私が弟子の頃、
師匠たちはみな夏であろうときちんとした格好で絵を描いていましたが、
今の私はパンツ一丁で作業しています。
たまに向かいの家の人と道で会って挨拶すると、
どうも彼らが目をそらすのは、
アトリエの窓から私の姿を見られているからでしょうか?!
・・・だとしたらそれは彼らに大変お気の毒なことです。

いま嫁と息子が日本に一時帰国しているので、
私を邪魔するものがマドリードに居ないうちに、
出来る限り絵を進めたいと思い、ずっと絵を描いています。

もうすぐ彼らが日本から戻ってきますが、
それまでに、何処まで絵を進められるか?!が私にとっての勝負どころです。
なぜなら夏休みでヒマな息子は確実に絵の邪魔をしてくるからです。
今はアトリエだけではなく、サロンや子供部屋までも、
私の絵が占領しています。
なので私のミッションは彼らが戻ってくるまでに、
絵を描くだけではなく、家の掃除もしなければっ!!泣

今の私はマヨルカ島バルデモッサ村での個展に向けた絵を描いています。
その個展会場は修道院の中に在り、凄く雰囲気のある会場で、
ショパンとジュルジュサンドが暮らした部屋の隣でもあります。
なので、1、2枚だけでもキリスト教を意識した絵を描いてみたいと思い、
いろいろとアイディアを練っているところです。
ただ、キリスト教を真剣に勉強していない私には楽しんでやっているとは言え、
なかなか難しいテーマです。
(修道院に失礼があってもいけないですから・・・。)

ちなみに、今月の表紙の絵もキリスト教国のイタリア、ベニスの空です。
あの日の空は「神様っているのかも?」と思わせるような空で、
雲の隙間から差し込む日の光がとても神秘的でした。

この絵は今月8日(水)から14日(火)まで日本橋高島屋の
前田寛治賞展というグループ展の中に展示してあります。
そのあと、9月8日~10月8日まで鳥取県倉吉市の倉吉博物館でも、
1ヶ月ほど展示するようです
お近くをお通りの際はぜひお立ち寄り下さいませ。

さぁ子供との夏休みが始まる前に出来る限り絵を進めなければっ!!
皆様も良い夏休みを!!
Feliz Verano !

神津善之介 拝

ギャラリー>新作 更新しました 2017/9/2