タイトル:啓示 no.1 ー光ー

 

今年もまた一年が終わろうとしています。
クリスマスが終わるとあっという間に一年の幕が降ります。
一年という時間経過の速さは、
年を取るごとに増しているような気がします。

上手に説明できるか分からないのですが、
私にとってクリスマスと、この年末という季節には、
何だか小さくて優しい孤独感みたいなものを胸の中に感じるのです。
なぜそう感じるのかは、自分でもよく分かりません。
でもこの季節になるとそのような感覚を胸に抱くのです。

私は「孤独を感じる」ということが実は好きです。
それは同時に、自分が本当は孤独ではないと言うことも意味します。

でも多分この少しの「孤独」という感情が、
私に絵を描かせているのだと思います。

私の中にある小さな孤独が、世界の何処かに居るであろう
(私の絵に共感してくれる)誰かを求めるのでしょう。

私には愛する家族が居ます。とても幸せです。
でも心の片隅にいる小さな孤独は今も誰かを探し求めています。

19歳から成長できないでいる孤独感。
もしくはそれを幼児性と呼ぶのかもしれません。

まだそいつが、私の心の中にいる限り、私は絵筆を握ります。

今年も一年、こんな私を見守ってくださいまして、
誠にありがとうございました。
心より深く厚く御礼申し上げます。

来年は年始に松屋銀座にて個展があり、初めての画集も発売されます。
また皆様とお会いできますことを、心より楽しみにしております。

今日もまた、アトリエにひとり籠もり、
いつものように、絵を描きます。

神津 善之介 拝

ギャラリー>新作 更新しました 2019/12/12