タイトル:此処に地終り海始まる

 

今年が始まりました!!!

久しぶりに日本で過ごすお正月です。
日本の元旦は静かで厳かで、身が引き締まるようで良いですね!!
今年はもっと良い絵が描けますよう、精一杯努力致します。

スペイン人の年明けの瞬間は、何処かで花火が上がって、カヴァ(スペインのスパークリングワイン)で乾杯し、そのまま酔っぱらって寝てしまうような感じです。
一方、マドリードに居ても日本人の私は、地味ぃーにほうじ茶を飲んで絵を描きながら「気が付くと年が明けてた」という感じで過ごしているので、この日本で過ごす元旦の、冷たくて空気が澄んだような雰囲気は大好きです。

一昨年2020年の1月(まだ新型コロナの感染が始まる前)に松屋で個展を開催しましたが、今年も同じく1月12日より松屋で個展が始まります。
なので、今年も私は例年と同じく終っていない絵を仕上げながらの年越しでした。
個展まではアパートメントホテルを借りて、そこで絵を描きながら静かに過ごします。
もともとの引きこもりですが、窓を開けて年始の空気を部屋に入れ、お正月という空気感を少しだけ味わったら、寒いのでまた冬眠のように部屋にこもります。笑  冬眠と言っても私の場合は寝てませんよっ!!

年始早々で大変ご多忙な時期とは存じますが、松屋銀座での個展にて、ぜひ皆様とお会い出来ましたら幸甚であり光栄です。
数点ですが、新しい試みの絵も描いてみました。どうか厳しいご批評のほど、よろしくお願い申し上げます。

上の絵はガリシアというスペインの北西の突端(ポルトガルの北)に位置する州にある、村はずれの風景です。
ポルトガルのロカ岬には詩人ルイス デ カモンイスの言葉が刻まれた石碑があります。
そこには「ここに地終り海始まる」と書いてあります。
このガリシア(スペイン北西の端)も同じようにユーラシア大陸の西の端、大西洋の始まりなので、
ついこの言葉が私の頭には浮かび、絵のタイトルにしました。
新しい年の始まりということで、年始はこの絵をページの表紙にします。

では、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます!
皆様にとって、今年が穏やかで、優しくて、素晴らしい年になりますように!!

神津 善之介 拝

ギャラリー>新作 更新しました 2021/3/8