初めて訪れたトレドの街。
今回は初めてと言う事で、その玄関口であるこのトレド駅を描きました。
トレドの街はとても美しくて、皆がこの街を必ず訪れる訳を肌で感じました。
この駅は近くで見ると細かな装飾が沢山施されていますが、私は何よりも
「ただ、この駅がこの街の中にある」という実在感みたいなものを描きたいと思いました。
そのために幾つかスケッチをしましたが、結局本作には早朝の駅をモチーフとして選びました。
白みを帯びた空と、出たての弱い日の光が染める時計台、そしてまだ薄暗い駅舎を照らす灯り。
駅の実在感と共に、この3つの光を描き表したいと思いました。
1月、真冬の早朝の気温は0度。
スペインの冬の朝は遅く、8:20でもまだ日が出たばかりです。
これは本作ですが、あの日、凍えながら小さなスケッチと資料写真の撮影をしました。

トレド駅の朝 8-20

タイトル:Estacion de Toledo トレド駅の朝 am 8:20
サイズ:50×50cm 油彩/キャンバス