タイトル:Rocio en Fontainebleau 朝露
サイズ:100 x 73 cm

 

先週福岡三越が無事に、そして盛況のまま閉場致しました。
沢山の方々にお運び頂き、とても賑わった個展となりました。
多くの方々に心より厚く御礼申し上げます。

絵とはとても個人的な仕事です。
もしかしたら仕事とすら呼べないようなものです。
というのは、絵は自分自身を吐露するような行いで、
その吐露した一枚きりの絵を、
世界の何処かにいる一人が気に入ってくれ、
そのたった一枚の絵を購入してくれる人が居れば、
それでもう絵描きと言う肩書きが成立するのです。
絵描きとはそう言うものだと、私は思っています。

だから、いわゆるマーケティングやマスに訴えるような事に、
まったく向いていないのが絵です。

私が絵を描く時、
私は世界の何処かにきっと居てくれるだろう誰かを、
背中に感じながら絵を描きます。
私が吐き出した言葉にならない色彩の感情に、
共鳴してくれる誰かの存在を信じ描き続けます。

なので、そんな私の絵を気に入って下さり、
側に置いてくれようとして下さる皆様には、
本当に頭が下がります。
もっと言えば、図々しいかも知れませんが、
その方々に、強くハグしたくなります。

この度の個展において、本当に沢山の方々に絵を観て頂き、
そのうえ、多くの方々にお側に置きたいと思って頂けたことが、
大きな驚きであり、大きな感動でした。
なんとお礼を申して良いか・・・。

ただただ、心より、深く、感謝しております。
ありがとうございました。

またアトリエにひとり隠り、でも背中に誰かを感じながら、
絵に邁進します。

次回の再会を楽しみにして!!

神津 善之介 拝

ギャラリー>新作 更新しました 2019/5/28