その道の先へ

無沙汰してます!
こちらはもうすぐ、「サン・イシドロの日」と言うマドリードの守護聖人の祝祭日です。
このスペインもやっとすこし夏らしい日差しになってきました。
どうも最近はこのページの更新が滞ってしまいがちで、
大変申し訳なく思っています。上のポスターはとても長い歴史と権威ある「日本眼科学会総会」という
全国の眼科医の方々が集まる会の来年のポスターです。
この度は私がそのポスターの絵を担当させて頂きました。

通常、絵がポスターに使われる場合、
レイアウトの都合上、どしても元の構図から切り取られ、
元絵とは随分と違うものになってしまう事が多いのですが、
今回は学会の方々が私の絵を尊重して下さり、
絵をほぼそのままカットせず使って下さいました。

絵に描いた場所は北スペイン、ガリシア県のサンティアゴ デ コンポステーラと言う村で、
キリスト教の3大巡礼地の一つです。
巡礼者が約800キロの道のりを歩いて目指すサンティアゴ デ コンポステーラ大聖堂。
この細い道を抜けるとその目的地であるサンティアゴ デ コンポステーラ村に入ります。
私は少年期に網膜剥離を患い、その後40歳を手前に目の手術をし、
ずっとものが見えなくなるという不具合や不安と共存してきました。
だからこそ、目に見える光というものには何よりもの幸せと希望を感じるのです。
きっとそんな私だから、今回のポスターの担当に選んで下さったのだと思っています。
また、この絵にはそんな私の気持ちや希望が塗り込められています。

前にギタリストの方のCDジャケットに使って頂いた時もそうですが、
別の媒体上で見る自分の絵はいつもとまた違ったように映り、凄く新鮮に感じます。

私はもともと目が弱いので、
眼科医の先生にはいつも大変お世話になっているのですが、
今年は特に眼科医の先生とのお仕事が続いており、
熊本の眼科医の先生が新しく開業されるクリニックのロゴマークも作らせて頂きました。

「ロゴマーク」についてちょっと余談です。
世界的に有名なチュッパチャプスというキャンディがありますが、
その商品ロゴはスペインの画家ダリがデザインをしています。
あの赤と黄色の筆記体の文字はダリのものです。あまり知られていませんが・・・。

で、話しは戻り、
このロゴのデザインというのは絵と似てるようで、実は真逆の作業だと思っています。
無駄を描き込むのが絵ならば、無駄を徹底的に省く作業がロゴデザインだと私は思うのです。
なのでやってみると、この仕事も非常に面白く、私にとって良い経験になり勉強になりました。

これからスペインも夏に向かいます。一番美しい季節です。
けれど、私は神戸大丸での絵の締め切りに追われ、
まだしばらくは外に出られず、アトリエに隠りっきりになっている事でしょう。
皆様とは来月末に夏の神戸で会えましたら、とても嬉しいです!!

ページもまた・・・・ちゃんと更新するつもりです。

神津善之介 拝

ギャラリー>新作 更新しました 2017/9/2