タイトル:王位継承の儀 La ceremonia de sucesión al trono

 

もう10月です!!!
気が付けば、静岡の個展も始まり1週間ほどが経ちました。
既に観に行って下さった方はいらっしゃるのでしょうか?

早く静岡の皆様にお会いしたい気持ちでいっぱいですが、
その静岡個展に出す追加の絵を、
まだこのマドリードで描いている私です。泣

そんな訳でまだウキウキ帰国気分にはなれないのですが、
帰国日程がもう目の前まで近づいてきました。
やっとエンジンがかかって、絵が進み始めるともう締め切り間近。
いつものパターンです。(そこはもう少し成長したいものです!)

上の絵は晩秋のレティーロ公園で遊ぶ息子達の絵です。
付けたタイトルには全く意味がなく、
遊んでいる息子たちのポーズがまるで、
「次の王はお前じゃぁー!」と宣言しているようだったので、
「王位継承の儀」というタイトルにしました。
ですからこの絵のタイトルには「この印籠が目に入らぬかぁー!」
でも良いのです。

さて、9月頭までは息子の長ーーい夏休みがあって、
日中、私が絵を描いていても息子が傍に居て、
終始「遊べぇー」と言ってくるので、
集中した仕事は深夜にしかできませんでした。

やっと夏休みが終って、学校も始まり、
絵に集中できると思ったら、
先週、息子はおたふく風邪にかかって1週間学校を休みました。
休みの理由は他の生徒に移すといけないからなのですが、
息子自体は熱も出ず、いたって元気なので、
「ヒマだぁー!!遊んでくれー!」を連呼します。

私は「元気ならば勉強しろ!!」と言うものの、
一日中勉強してるわけないですし、
勉強嫌いの息子に対し、自分も大して勉強してきていない私は、
「自分だってやらなかったくせに・・・」という気持ちになってしまい、
息子に強くも言えません。

そんな訳で、なかなか筆が捗らず、
やっと調子が出てきたら、もう閉め切りです。

先週、息子は医者から
「おたふく風邪は頬の下辺りの唾液が出る所が腫れるのよ。
だからあなたの右の頬も腫れているでしょ!」と言われたらしい。

絵が捗らずイライラしている私に息子は
「ねえ、お父さんもおたふく風邪なんじゃない?!最近えらく顔が腫れてるよ!」
と忠告してきました。
「いやいやこれは、不摂生でただ太っただけなんだよっ!!」
と余計に気分を乱され、手に持った絵筆は震えていました。
絵に「怒」というの感情が入らないように気を付けます。

まぁ、そんなこんなですが、もうすぐ絵も描き上がります。
描いているのは睡蓮の池と、レティーロ公園のバラ園です。
これらの絵を持ってもうすぐ帰ります。
静岡の皆様、もう少々のお待ちをーーーーー!!!

神津 善之介 拝

ギャラリー>新作 更新しました 2019/5/28