タイトル:The Sky of Castro Urdiales 始まりの光
サイズ:100 x 100 cm

 

皆様どうも!! 梅雨の合間に少しだけ晴れたり曇ったり。
でもやはり晴れてくれる方が元気が出ますね。

「徹子の部屋」を見て、こちらへ来てくださった方もいらっしゃるかも知れませんね。
(ちなみこれを書いてる時はまだ放映してません!笑)
先ほど、やっと最後の絵が終わり、全ての絵を額縁屋さんへ預けてホッとしたところです。
あとは20日の飾り付けが終われば、21日(水)からは新宿伊勢丹で個展が始まります。

私にとって、個展期間で一番楽しい瞬間は飾り付けです。
今回は連作の絵も割と描いてみましたが、いつもはそれぞれ別のテーマの絵をアトリエで描きます。
そうなると、その絵たちが全て集まった状態で、どうやってどの順番で絵たちを飾るのが一番良いのか?
私が表現したい世界に一番近くなる展示はどうのようなものか?
そんなことをアトリエでも考えたりしますが、実際にギャラリーで飾ってみると、全然イメージと違ったり、また当初のアイディアと全く違う飾り方の方が魅力的に飾れたり・・・実に面白いです!!
そんなわけで、明日の飾り付けがとても楽しみな私です。

さて、今回の個展の招待状にも記載しましたが、この個展への想いを書かせて頂きます。

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私は幼い頃からモネが描いたルーアン大聖堂の連作の絵が好きでした。
同じ大聖堂を描きながらも時間帯や天候で、大聖堂はこんなにも別の表情を見せるのかと。
その連作の中に描かれていた1つ1つの表情は、ずっと私の脳裏に残っています。
そして私は、いつか同じテーマで描きたいという思いを頭の片隅に持ち続けていました。

絵を描き始めて30年。やっと少しだけそれに挑戦する気持ちが芽生えてきたので、
思い切って、この個展で発表してみようと思いました。
主役は、ルーアン大聖堂ではなく、夏の大西洋とカンタブリア海、そしてその空。
そこは風が強く、すぐ表情を変えてしまうので、
時間ごとのその様々な表情を連作として描きました。

個展のタイトルにもした「名前のない色」をした海や空です。

海の色は空の色と混じり合い、太陽にかき混ぜられて、その色を変えていきます。
私はその色をキャンバス上に再現しようと格闘しますが、同じ色は決して作れません。
きっと、海や空の色には、見た人自身の心のありようが映し出されるのでしょう。

その色は、幸せな色かもしれない。切ない色かもしれない。懐かしい色かもしれない。

この絵を描いたあの日、私が感じ取った海や空の色を、
そして、スペインの夏の喜びや微かな切なさを、
この個展を見て下さった誰かが感じとってくれるかもしれない……と想いつつ、
私は筆を握ります。
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では明後日21日(水)から27日(火)までの間、皆様とお会いできますことを楽しみにしております!!
是非ともお立ち寄り下さいませ。

神津 善之介 拝

 

ギャラリー>新作 更新しました 2022/12/26