タイトル:絵描きの息子

 

あっという間に5月です。そしたらもう初夏がやってきますね。
大変な世の中ですが、皆様はお元気ですか?
ここスペインでは国令である外出禁令に従って2ヶ月が過ぎましたが、未だにその国令
は続いています。

ただ昨日からは新たなお達しで「子供は1日1時間のみ外出許可」というものが出され
ました!!
昨日は久しぶりに息子とボールを蹴り合いました。
朝9時、まだ他のスペイン人の子供たちが外に出てこない時間を狙って、ただし公園は
まだ封鎖中なので広場へと二人で出かけました。
息子はいつもとは全く違う「人のいない街」の中でサッカーボールを蹴り、もの凄くは
しゃいでいました。
実に不思議な環境で、まるで映画のようでした。

息子は先週9歳になりました。
子供の成長というのは、なんという速さですかね!
毎年一枚は息子の絵を描いていますが、彼の成長とともに絵の感じも変わっていくので
しょう。
というか、彼はいつまで私が描くことを許してくれるのか・・・。

誕生日といっても、こんな状況下では気の利いた買い物もできず、家族以外の人との接
近は禁じられているので友達も呼べないので、大したお祝いはできません。
けれど嫁があるものでご馳走を作ってケーキも焼き、部屋にデコレーションもして3人
で祝いました。

今はネット通話で日本とも話せるので、おじいちゃん、おばあちゃんや友達らとも話す
ことができ、ささやかですが良い一日でした。
この度の新型コロナによる世界的な災害は、後の歴史の教科書に載るようなことでしょ
うから、そんな環境下での誕生日というのは彼にとって思い出に残るようなものになっ
たかもしれません。
そして、彼にはいろいろな不便や我慢を知り、強くなって欲しいものです。
不便とは、もの凄く幸せなことでもあるのですから・・・!!

この外出禁止令の中では勿論学校はないので、私たちが息子の勉強をみます。
算数は日本語でもスペイン語でも私がみて、語学は嫁の担当です。
息子は嫁との漢字テストで、毎朝自信満々に「今日は僕、調子良いんだよねぇ!全部書
けそうな気がするんだ!!」と言うのですが、結果は大抵間違えていて、嫁に叱られて
います。

また外出禁止令の前までは続けられていたクラブ活動のサッカーでも似たようなことが
あります。
今年から学区間対抗の試合が始まりましたが、他校との対抗戦を始めたばかりなので負
け続けています。
けれど息子は必ず試合の朝になると「今日は勝てそうな気がするんだよねぇー!凄く良
い感じなんだ!!」と言って出かけます。
そしてボロ負けして帰ってきます。
で、次の試合の朝にはまた「今日は勝てそうな気がするんだよねぇー!凄く良い感じな
んだ!!」と言って出かけます。
私からすると、大丈夫か?!と思う程にポジティブなのです!
きっとこれは彼の祖母(私の母)の血でしょう!!
私とは全然違うのです!!!

この自宅待機の一ヶ月半の間、二日に一回のペースで親子で映画を観ています。
私が幼かった頃の映画もよく観ます。
息子は男の子だから「戦いもの」や「冒険もの」が好きです。
沢山面白い映画を観ました。スペイン映画もとても面白いです!!
スペイン語で観てる時は、内容が分からなくて息子に意味を聞いたりもしました。
そんな中でも、やはりグーニーズは最高です!!シンディローパーの歌も最高!!
怖いシーンになると、うつ伏せで観てる私の背中に乗ってくる息子はあと何年こうして
くれるのでしょうか?

私は全く良い父親とは言えません。良い父親になろうとも思っていません。
大して息子と向き合ってはいませんし、叱り方も凄く偏っていると嫁に言われます。

ついでに言えば、私の好みの映画を見せ、私がしたい遊びしか息子には付き合いません

嫁の言い分や育児書の論理で言えば、本当にダメな父親です。

私の押しつけのようなものを与えてばかりいるのだから当然なのですが、
息子は「僕とお父さんってホント趣味が合うよね!なんか親友みたいじゃない?!」と
言います。
これは決して正解ではないのかもしれませんが、「親友みたいじゃない」で、私は随分
と救われています。
勿論、同じように責任も感じてますが・・・ね。

さて、あと、もう少しで新しい絵が描き上がるので、またご報告させてもらいます!!

皆様のご健康をスペインから祈っております!!!

神津 善之介

ギャラリー>新作 更新しました 2020/1/13